第二章 キャッシュフロー経営における用語を理解する
第六節 未払金について理解する
未払金とは、そのまま、未だ払っていないお金です。一般にはローンの支払いなどがコレに当たります。経常外支出の項でお話をしましたが、私は、この支払いは、経常外の支出で捉えるのですが、一般的な経常外の支出より切り離して、未払金という一つの項目にして管理をしたほうがよいと考えます。
未払金を別立てにするのは、借入金等で融資を考える場合など、どの時点で、一括返済を試みると全体の支払いが減るか、或いは、時系列で、支払いの状況を管理するためです。
そのモノにもよりますが、未払金の相手方、つまり、未払いが発生した要因となる対価は資産の場合が多いのでは無いでしょか。この場合、資金繰り的視点から見ますと、減価償却とのバランスも考慮に入れる必要があります。
そういった点で、未払金は経常外支出ではあるのですが、総合的な債務管理という視点から、別立てで管理する方法をお勧めします。
なんだかんだ言っても借金には変わりないということです。
銀行から低い金利で融資が可能であれば、それを使うのが普通ですが、その際に準備する資料のことを考えると、簡単な審査で融資が受けられるローンにいきがちなのは理解できないでもありません。
中には、実際に金融機関の借り入れで購入してあった車にローンをつけていた事例も見たことがありました。現在でいう、セールアンドリースバック?をローンで行っていたわけです。
未払金は通常より金利が高い場合が多く、好ましい体系は、早い時期或いは金利の動向を見ながら早期償還を行うのが通例です。
そういった面からも別立てで管理をしてください。
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