第三章 経営数値計画を作成してみる
第四節 債務一覧表を作成する
債務一覧表とは、文字通り会社が抱えている債務の一覧表を作成することです。月々の支払いなどは大まかには押さえているようですが、やはり明確に且つ常に押さえるようにしてほしいものです。
債務一覧表の中にはリース物件も入ります。新会計基準で経理をされている方は、リース債務ということで貸借対照表に計上してありますが、中小企業の場合、特例の処理によりリース料として経費処理はしているモノの、あとリースがどれくらいあるかを押さえていない事業所もあります。
ご案内の通り、リースとは云っても、借金です。現在の殆どのリースはファイナンスリースといって、途中解約ができないものになっており、仮に途中解約をした場合は残金をまとめて精算しなければいけない契約となっているモノが殆どです。
この事を良く理解しない経営者は、物件を返すと言い張っているのを良く見かけますが、正にリースに対する知識不足を云っているだけでとても可哀そうだと思います。
ローンや借り入れと同様、リースも債務の一覧として押さえておいて頂きたいと思います。
No |
種別 |
摘要名 |
前月
繰越 |
当月発生 |
当月
支払 |
支払
利息 |
当月
残高 |
消化率 |
支払
回数 |
支払残
回数 |
1 |
未払 |
○○ファイナンス |
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2 |
リース |
○○リース |
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3 |
短借 |
○○ローン |
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4 |
長借 |
○○信用金庫 |
9,200,000 |
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240,000 |
16,201 |
8,960,000 |
55.20% |
84 |
38 |
5 |
長借 |
国民生活公庫 |
3,040,000 |
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120,000 |
7,320 |
2,920,000 |
58.29% |
59 |
20 |
6 |
長借 |
○○銀行 |
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100.00% |
36 |
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7 |
均等 |
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8 |
手形 |
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一覧表を作成することで、本質的な債務が明確になります。
経営者である以上はこれをしっかりと押さえて欲しいものです。
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