宅配弁当店を開業してみよう







事業所向け弁当店を開業してみよう


リスクを管理する

-- リスク管理の考え方 ---

 リスク管理とは不慮の事態を想定し、未然防止策と事態直面の対処策です。 ここでは、弁当店の運営におけるリスク管理です。
弁当店でのリスクの代表といえば食中毒です。
これの未然防止のリスク管理は衛生管理がポイントになります。また、不幸にもそのような事態に直面したときにはどのようにすべきかといったことが求められます。
外部からのリスクもありますし、内部でのリスクもあります。
これまで遭遇しなかったとしても、想定される事柄は押さえておきたいものです。

 事業所向け宅配弁当店でのリスク管理を考える場合、業務の流れに沿って確認をする必要があります。
先ず、製造段階、盛付段階、配送段階、回収段階、洗浄段階等など、それぞれの段階でリスクが存在します。
リスクは企業の現在獲得価値と将来獲得価値の減少を誘引する事柄です。 内部的には、盗難や横領といったような直接的に財産内容にダメージを受けるものもあります。
これらは、得られるはずの利益やキャッシュフローをなくしてしまうリスクです。 このように犯罪性の色濃いリスクもありますが、弁当店にとっては、作りすぎのロスリスクや生産過少による、機会損失のロスもリスクの一種です。

 製造段階においてのリスクの代表は何といっても食中毒であるのは皆さんもご存知の事柄です。
しかし、また異なった見方をしますと更に別のリスクが見えてまいります。

製造とは、メニューが決まり、レシピが作成され、それに基づき材料の発注が行われ、入荷検品となり、保管→開梱となるわけです。 このそれぞれにリスクが見えてきます。 先ずは、業者と担当者との癒着による仕入れ価格の操作です。
次に素材の横流しによる横領、在庫管理の不備や発注単位の誤謬による不良在庫の増加、検品・開梱の甘さによる異物混入のリスク等などです。

 盛付段階でも、ベルト管理や動線管理の甘さからくるものや要員の教育管理の甘さからくる不良品の製造や異物混入と食中毒の心配。

 配送段階でも、過剰積み込みによる、ロス並びに管理外販売のリスク、また、集金時にも回収金の着服等が上げられます。

 実際、事務段階でもリスクは存在します。 配送員からの入金を機械的に入金せず、売上そのものをなくしてしまえば、集金をしたお金は全て当事者のものになるわけですので、コンピュータを信じ行われておりますが、ここに大きな落とし穴もあるのです。
配送員と事務員がペアになれば、様々なことが可能なのが弁当店の実態です。 因みに、弊社のシステムはこれらを想定した作りになっておりますので、不正を未然に回避することが可能です。
上記のリスクはそれぞれの段階に置いて、回避できる或いは出来ないといった仕組みが講じられる必要があります。
実際、上記のリスクは私がその殆どを見てきた内容です。
御社内でも、リスクはあるという前提で社内システムの構築が求められます。



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