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見込み管理を考える

-- 見込みの正当率とは ---

 見込管理とは製造予想数の精度を高めることです。つまり、明日の弁当の数値予測を行うことです。

ここではこの精度を向上させることについて考えて見ましょう。
見込を正確に出すということは、作りすぎの無駄、生産過少による販売チャンスロスを防ぐという点で重要な事柄となります。

 屋外競技場で弁当を販売している業者が天気予報の情報を購入し、弁当の生産に役立てているというお話を聞いたことがおありでしょか。天気を買うなどとはあまり考えないことだろうと思うのですが、細分化された当該地域の天候を予測することは弁当店にとってそれだけ無駄を排除できるというメリットがあるのではないでしょうか。

 では宅配弁当業においてはどうでしょうか。弁当の生産予想数(見込)を科学的に、行おうと考えますと、過去のデータを(多くの要因となる数値を準備し)いくつかの要素を抽出し解析(俗に言われる多変量解析)し、予想数を出すというのが本来の筋であろうと考えます。
実際は、そんなに大規模に行っているわけでもなく、ましてや新しく開業しようとする人には過去のデータすらも入手出来ない状況です。
しかし、無駄は困るのでなんとかしなければとなる訳です。
見込みというより予想に近いかもしれません。
現場では、これまでの手法では長年勤めてきた人の動物的な感で数を出しているという話をよく聞きます。

ナレッジマネジメントでは、このような暗黙知を形式知化しようということになるのですが、感を分析するのは中々しんどいものがあります。
また、上記と同様ですが、新たに開業するには長年の経験もあまり役に立たないことが多いのも事実です。

そこで、力になるのが第一線でお客様と接している配送員です。
配送員を単純な配達員と考えていませんでしょうか、もし、そうお考えであれば、今日から考えを改める必要があります。
かの有名な佐川急便でも単純な配送員ではなくセールスドライバーと呼んでいます。 配送員は唯一お客様とフェースツーフェースで接している人です。
それは即ち、お客様との信頼関係を構築しやすい立場にいるということにもなります。
信頼関係があれば、翌日の予想数を教えていただくことも可能でこれが完璧であればかなりの精度が保てるということにもなります。

飲食店では、よく声掛け運動というものを行いますが、正にその延長線上に見込把握のための声掛け運動が展開される必要があるのです。



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