事業所向け弁当店を開業してみよう
資金計画
--虎の子を上手に活用する --
資金計画は最も重要な要素です。自己資金は元より、借入をどのように行うかなど等です。
仮に500万円の融資を受けたとして月々の返済は5年で考えた場合、元金だけで約85,000円ほどです。これくらいですとたいしたリスクはありません。
だから簡単に融資をしてくれると考えるのは早計で、金融機関では、経験のない人が始めて行う事業に対しては審査が厳しいと聞きます。
「晴れた日には傘を貸すといい、雨の日には傘は貸さないという」これが金融機関だといった人がおります。
実際、私も独立の際に、サラリーマンを辞めたところ、その段階の借入を一括で支払えといわれて面食らったことがあります。
独立時銀行のカードローンで資金をまかなっていたのですが、銀行側ではサラリーマンとしての信用でカードローンを発行したのであって、独立したら信用はゼロなのですぐに返還しろという言い分でした(今から20数年も前の話ですが、その銀行は金融再編の嵐で跡形も無くなってしまいました)。
金融機関は、まったく、理不尽なことを平気で行ってきますのでお付き合いには十分注意が必要です。
融資が受けられる銀行カードがあるので、これを活用して何とか、といったような資金計画を立てますと頓挫する恐れもあるということです。
併せて、資金計画の中には運転資金も含めなければなりません。給食弁当業は、掛け売りもあるのですが、現金売りの顧客もあり、いわば日銭商売の感もあり、何とかなるだろうと考えがちですが、やはり、しっかりとした計画が必要です。
融資に関しては、各市区町村で、支援融資制度がありますので、確認をしてみてください。また、日本の悪しき慣習の中に、保証人という制度があります。
これも最低限相談にのれる人であり、また、支援してくれる人を見つけておくことも必要です。
むろん保証人なしの制度も準備されておりますのでご検討ください。また、高額な保証料をとって保証を行ってくれるところもあるようですが、あまりお勧めではありません。
調達先 金額 借入条件 備考
○○銀行 ○○円 年利○% 元金均等○年償還
自己資金
○○円
合 計 ○○円
近年、開業資金を全てリースで引き受けてくれる会社もあります。
店舗支援を行っているファイナンス会社がそうです。若干料率が高いような気もしますが、500万円の投資をして、月々の返済が10万円程ですので、これも一考です。
資金と信用がどうしても足りないという場合などは、委託という形でお付き合いをし、その後、独立の道を歩むという方法もあります。
肝心なのは、この道で独り立ちできるかのノウハウと自信です。
そのためにも、委託営業のような形でスタートするのも一考かと思います。
生産基地を持つ事が必ずしも良いとは限らないということも選択肢に入ります。
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