事業所向け弁当店を開業してみよう
出荷管理を考える
-- 不正の要素を絶つ ---
一般的に弁当店では、前日に見込を出した数を車に積むのが一般的です。
しかし、多くの弁当店では大雑把な出荷体制となっており、キチンと予定通りに積み込まないという癖があります。
つまり、配送時に足りなくなったらどうしようか。
弁当をひっくり返して足りなくなっては等など、心配の要因も手伝い、どうしても余分目に積んでしまう傾向があるようです。
それらが、キチンと客先に届けられれば問題ないのですが、それらが余剰となったり、或いは不正の原因となってしまったりしては元もこもありません。
ここで、問題となるのが「性善説」か「性悪説」かの判断になります。
人はみな生まれつき云々というものです。
しかし、会社側で、不正をしやすい環境を作るのも問題があると思います。
弁当が置いてあり、自由に食べていいよと云われた時は、どのように解釈しますでしょうか。先ずは費用の負担が無く食べられるという判断で
1個食べる人、2個食べる人、或いは、好きなおかずのみを集めて食べる人、或いはそれを容器につめて家に持ち帰る人など、
自由という言葉から様々な解釈が生まれます。
管理が無いということは、自由と似ておりませんでしょうか(本来の自由は自己責任があることなのですが)。
会社は、利益を上げて給料を支払うわけなので、損失は食い止めなければなりません。そして、不正がしやすいような仕組みを作ることは、優秀な人材を得にくい環境を作ることにもなるのです。
そこで、出荷管理をきちんとする必要があります。
その昔、人は生きるために必死だった頃、倉庫番は、倉庫内にあるものを必要以上に持ち出されないように管理をしておりました。
弁当店の出荷管理にはこの倉庫番が必要です。
よく、そんな人件費は無いと話す経営者がいらっしゃいますが、これば間違いです。
例えば、5食を余分に積んだ人が20人いた場合、一日当り100食です。
20日稼動では2000食になります。
単価350円で換算しますと70万円です。
原価見ても35万円(実際は製造コストが入りますので更に大きな金額となります)となり、馬鹿にならない数字となります。
出荷の時間は、だいたい8:30くらいから10:30までの2時間です。
2時間パートで十分です。
それじゃ働けないという場合は、シルバーセンターに行きますと働きたい方がたくさんいらっしゃいますので雇用の創出で雇えばよろしいと思います。
出荷管理は、持ち出しを管理するわけなので、実際にお客様に届けた数字を把握すれば、ロスもその場でわかります。
弁当店の無駄もこれで解決できるわけです。
以外にないがしろにされがちな出荷管理を
システムとして行うことをお勧めします。
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