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人生は考え方という心構えにある素材で決まる
あたなという人間を、人生に対する考え方と実際の人生との関係を、織物をつくることに例えてみましょう。
世界最高の絹を集めて、織物を作る機械を想像してみましょう。これですばらしい着物ができるのです。ところが着物にも色々な種類があり、価格の方も千差万別です。
一度着て外へ出て、ちょっとでも雨にあたれば、すっかりだめになるような着物もあれば、代々家宝として子孫に受け継がれるような立派な着物もあります。その違いはどこにあるのでしょうか。
それは使用する織糸の質によって違ってくるのです。
例えて見ると、人の心はいわば織物機械で、そこから織り出されるのが人生という織物です。心の織物機械に貴方の考え方という織糸を入れて、そこからできてくるのが、貴方の人生という織物なのです。貴方はどんな考えをこの機械に入れるのでしょうか。これにはいくつかの選択があります。
一つは質の劣った絹糸です。質も悪い、染めも悪く、弱い糸です。これでも織物として機能はします。
一方は、すばらしい絹を見事に染め上げた質の良い糸があります。こちらの方は一生もつ、強い絹です。人生における考え方という視点で見た場合、前者を消極的な考え方、後者を積極的な考え方とみることができます。だれでもこの二つの考え方という糸からえらぶことができるのです。質の悪い糸の方をとって、消極的な考え方を身につけることもできれば、質のよい糸をえらんで、積極的な考え方を身につけることもできるのです。
貴方はどんな人生の繊物をつくりたいのでしょうか。どのように人の目にうつり、又、どのような行動をしたいのでしょうか。どんな車にのりたいのでしょうか。どんなところに住みたいのでしょうか。どんな服装をしたいのでしょうか。どれくらいの収入をあげたいのでしょうか。どのような生活をしたいのでしょうか。
こうして理想とする自分の人生をはっきりさせることで、その後の人生、つまり、起きている時間の間に、それに従って具体的に考えを展開することができるのです。
貧乏になることはやさしい。多勢の人たちが、ただやりやすいということだけで、弱い糸、消極的な考え方を選んでいます。強い糸と弱い糸をまぜ合わすのもやさしい。糸をまぜ合わせれば、でき上がりも、又まぜ合わせものになります。こうした織物は、弱いところがもとで、何かのはずみに破れてしまうこともあるでしょう。
悪い糸が入っていると、織物全体の質が落ちてしまうのです。どんなにたくさん良いものがあっても、少しばかり悪いものが混じっているために、全部がダメになってしまう場合があるのです。
例えば、誕生祝いのデコレーションケーキを作る場合を考えてみましょう。
良質の小麦粉、砂糖、卵、ミルク、何でも最高の材料をととのえ、それらをまぜ合わせるときに、スプーン一杯の砂を間遠って入れてしまったとします。
これをオーブンに入れて焼き、そのケーキにクリームをかざりつけて、友人に出すとします。友人達はおいしそうなケーキをよろこんで口に入れます。その途端、ジャリッと砂をかんでしまのです。別のところをもう一度そっと口に入れますが、又、砂です。これでは、友人達はそのケーキを食べることをやめてしまうでしょう。
ほんの少しの砂が入っているために、最高の材料を使ってできたケーキもまるで台なしなのです。
同じように、ほんの少しの悪い糸でも織物全体がダメになってしまうのです。
我々の人生も同じです、自分の人生にどんな糸を入れるか、しっかりと選ばなければなりません。
入れるものが間違えば、結果も違ってきます。
ほんの少しでも消極的な考えを人生に入れれば、成功度合いも低くなってしまいます。
もちろん、死んでしまうというわけではないのですが、成功には程遠い状態になってしまいます。
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