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悲観主義
物事をなんでも悲観的に考えてしまう悲観主義、これも成功への障害となります。
悲観主義者はいつも物事の悪い面ばかりを見ます。暗い面、難しい点、問題の点のみを見るのです。悲観主義者は、「そのことがうまくいかなければどうしようか。」といつも心配しています。楽天家から見れば、半分満たされたグラスも、彼らから見れば、いつも半分空なのです。
いくらいいものを見ても、こうした悲観主義は必ずなにかマイナス的な点を見つけだすものです。例えば、高級住宅地にドライブして、美しい邸宅をみつけても、「いい家だが、税金が大変だろうな。」と心配します。何ということでしょう。自分がその家に住んでいるわけでもないのに、税金の心配をしているのです。こういう人物は、すべて悪い面のみを見て、満足しているのです。
成功者は、「税金を1億円ぐらい払える身分になってみたい。そうしたら手許に残る金はすごいだろうな。」と、手許に残る金のことを考えるのです。税金で取られる金ばかりを考えるのは、悲観主義者、敗北者の典型です。
また、悲観主義者は月末に請求書が来ると、心配して「こんなに請求書が来て、破産したらどうしよう。」しかし、隣に坐っている楽天家はこう言うでしょう。「これだけ請求書が来るのだから、商売も大きくなってきたものだ。金がうんとはいってきたらどうしよう。」この二人のどちらが社長になり、どちらが一生平社員ですごさなければならないかは明らかです。
窓から外を見ても、美しい景色は目にはいらず、窓のよごればかりが目にはいるのです。壁の美しい絵を見るかわりに、壁のよごればかりをみつめているのです。何という気の毒な人生でしょう。このように、自分だけの損失に終わっているうちはいいのかもしれません。悲観主義者の最も悪い点は、自分をよく見せるために他人を見下すことです。そして、他人にとんでもない悪感情を残すのです。こんな醜いことをしていると、精神まで腐ってしまうのです。自分をよく見せるには、他人をこきおろすのではなく、本来の自分の能力を証明するのが最も好ましい方法なのです。
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