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成功者は名誉を大切にし、行動しなければならない
磁石のような人格を身につけるのに、もう一つ大切なこと名誉です。
この名誉こそは成功への根本原理なのです。そして名誉という基盤の上に、具体的なものの考え方や行動が生まれます。名誉を重んじる人々は、不名誉なことを許すはずはないし、不名誉なことをする人々と行動を共にすることもないのです。名誉を重んじる人は何も恐れることも嘆くこともないのです。名誉は信念の一部なのです。
貴方は名誉を重んじる性格か、あるいは重んじない性格かのどちらかであり、中間というものはないのです。
本当に名誉に反しない行動をとるよう決心すれば、貴方の行動は立派なものになります。大成功を目指すのであれば、必ずこの決意をしなければなりません。
力も名誉も後天的なものであり、持って生まれたものではなく、意識的に努力して身につけるものです。貴方自身は、名誉を高めるためには、どうすればいいでしょうか。
例えば、努力してお金を貯めて、何千万円もするような夢に描いていた家を手に入れたと仮定しましょう。それは、まさに、貴方が望みに望んでいたものなのです。そして遂に手に入れることができたので、貴方は本当にエキサイトしています。ところがその家に入り、切れた電球もとりかえず、庭の手入れもせず、たたみの入れかえもせずにいたとします。これでは、家がだんだんひどくなり、10年もしたら住めなくなってしまうでしょう。近所の人がすべてこのようでは、そのあたりはもういい住宅地とはいえなくなってしまいます。そして、もう初めのあのすばらしい家とは全く違ったものになってしまうのです。
貴方は自分の家の手入れをし、維持する責任があるのです。家が勝手に自分で自分の手入れをしてくれるわけではありません。貴方が畳の入れかえをし、庭の手入れもしなければならない。電球も切れれば換えるのです。ごみも捨てるのです。自分の家というものは、自分が名誉とプライドをもって維持管理をしなければならないのです。
この例は、なぜ磁石のような人格を持ち続けるのに名誉が必要かを教えてくれます。名誉ある人間になるには、自分が大切だと信じることを、常にプライドをもって行動に移さなければならないのです。自分が大切だと思うこと、やるべきだと思うこと、そして、自分が名誉だと考えることは常に自分の家と同じように維持する価値があるということに気がつかなければなりません。
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