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人間的魅力を阻害する要因
人間的魅力を高めるための方法を伝えても、まだ批判的で信じようともしない人々がいます。彼等はこう言います。「それはそうだろう。しかし、私は働きに働きぬいてきた。本当によく働いてるんです。これ以上、何もする時間はない。貴方が言うようなことを勉強するような時間は、全くないのです。」と・・・、そう言って自分が成功できない理由をいろいろあげるのです。
まず政府が悪いということになるのが普通です。「あんな政治のやり方で、我々の生活がよくなるはずがない。政治家は賄賂をもらってうまくやることしか考えていない。国会議員なんて信用もできないし、又、何をやっているかわかったものではない。政治がこんな状態だから、国民生活がうまく行くはずがないんです。挙句に短絡的に増税だ、こんな状況では、生活が楽になるわけがない。これでは、成功するわけがないじゃないか。」
確かに政治は良くないかもしれないが、いくら政治が良くなったとしても、政府がマイホームの頭金を払ってくれるわけでもなく、ましてや、政治のやり方が貴方の貧乏生活の直接の原因ではないのです。
また銀行のせいにする人もいます。「大体、金持ちには条件が良くて、我々貧乏人の方は条件が悪いんじゃ、不公平というものだ。」と、「それに、このひどい景気の低迷。一体、だれがもうけているんだ。こんな状況では、家族も養っていけやしない。」
このように、理由をあげていけば、いくらでも出てきます。又、こういう人もいるでしょう。「両親が貧乏で、何にも残してくれなかった。育った所も貧しい所だったし、義務教育を受けるのがやっとだった。大学に行こうとしても、そんな金は我が家にはなかった。近所からもバカにされ、親戚の連中だって、自分達のことばかり考えていて、こちらのことなんかふりむいてもくれない。みんな自分の生活に追われていて、人を助けるどころじゃない。もちろん金なんか貸してくれる訳がない。」
こういう調子だから、彼等にとって天候だって正当な理由になる。「一月は雪ばかり、道はすべるし、全く商売にならなかったんです。」
大切なことは、こんな理由をあげることをやめることです。こんなことは本当の理由ではなく、つまらない言い訳にすぎないのです。
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